CGM CLININETでroot権限の遠隔実行の恐れ、修正版は不明
医療機関向けのシステム CGM CLININET で、外部システムとの HL7 通信を受け持つ複数のプロセスが root 権限で動いており、近いネットワークから送られたデータで root 権限のコード実行を許す恐れがあります。2026.MS3 までの版で確認されており、それ以降の版も影響を受ける可能性があります。まず自社の版と HL7 通信の受け口の公開範囲を確認し、ベンダーの告知で修正版の有無を確かめてください。
急ぎ度: 早めに
認証なしでroot権限を奪われうる深刻度9.0の弱点ですが、攻撃できるのは近いネットワークからに限られ、実際の悪用や修正版については現時点で明らかになっていないためです。
関係があるか
CGM CLININETを運用していて、HL7で外部のシステムとデータをやり取りしている組織が対象です。同じネットワークに入れる機器やシステムが多い環境ほど、リスクは高くなります。
| 製品 | 影響を受ける版 | 直った版 |
|---|---|---|
| CGM CLININET(アプリケーションサーバー) | 2026.MS3までの版で影響を確認。それ以降の版も影響を受ける可能性がある | 公表されていません(ベンダーの告知を確認してください) |
確かめ方
- 1運用中のCGM CLININETの版を管理画面や導入記録で確認し、2026.MS3以前かどうかを調べます。
- 2HL7通信を受け付けているサーバーとポートを洗い出し、どのシステム・ネットワークから接続できるかを確認します。
- 3サーバーがLinux系なら、HL7通信のプロセスがどのユーザーで動いているかを確認します。rootで動いていれば、この弱点の前提に当てはまります。
- 4導入や保守を委託している場合は、保守ベンダーやCGMに、このCVEへの対応状況を問い合わせます。
何が起きたか
CGM CLININETは病院などで使われるシステムで、検査・画像など他のシステムとの間で患者情報などをやり取りします。その通信を受け持つ複数のプロセスが、必要以上に強いroot権限で動いていることが問題です。例えるなら、外から来た荷物を受け取る窓口の担当者が、建物全体のマスターキーを持っているような状態です。窓口を突破されれば、建物全体を自由に動き回られてしまいます。
これらのプロセスは、外部システムから届く、信頼できないデータを処理しています。近いネットワークからこの通信プロセスにデータを送れる攻撃者は、サーバー上で任意のコードをroot権限で実行できるとされています。rootはサーバーの最上位の権限なので、乗っ取られればサーバー全体を掌握されます。
弱点の種類はCWE-250(不要な特権での実行)に分類されています。つまり、特定の細工のされたデータの存在だけでなく、権限設計の問題が被害を大きくしています。2026.MS3までの版で影響が確認されており、それ以降の版も影響を受ける可能性があると説明されています。公表日は2026年10月23日で、CERT Polskaが告知しています。
攻撃の流れ
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1
近くの網に到達
攻撃者がCLININETのHL7通信を受け付けるネットワークに接続できる位置を得ます。
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2
HL7受け口へ送信
HL7通信を担当するプロセスに向けて、細工したデータを送ります。
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3
rootのまま処理
受け取ったプロセスはroot権限のまま、信頼できないデータを処理します。
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4
rootでコード実行
攻撃者のコードがroot権限で実行されます。
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5
サーバーを掌握
サーバーとその上の情報、つながる他のシステムへの足がかりを失います。
どう悪用されるか
CVSS v4の評価では、攻撃元は「隣接ネットワーク」で、インターネットから直接ではなく、HL7通信の受け口に届く近いネットワークにいる必要があります。認証は不要で、利用者の操作も要りません。攻撃の成立には一定の条件が必要とされていますが、その具体的な内容は公表されていません。
悪用されると、サーバー上の情報の漏えい、改ざん、サービス停止のいずれもが起こりえます。評価では、機密性・完全性・可用性のすべてに高い影響があるとされ、このサーバーにつながる他のシステムにも影響が及ぶと見られています。医療の現場では、システム停止や情報の改ざんが診療に直結する可能性があります。
実際の攻撃で悪用されたかどうかは、現時点で明らかになっていません。
今すぐやること
-
1
版と公開範囲を確認する
CGM CLININETの版を確認し、2026.MS3以前かどうかを判定します。あわせてHL7通信の受け口がどのネットワークから到達できるかを洗い出します。
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2
ベンダーの告知で修正版を確認する
CGMの製品ページとCERT Polskaの告知を確認します。修正版や緩和策が出ていれば、その手順に従ってください。修正版が出るまでは、後続の版も影響を受ける可能性があるため、版が新しいことだけで安心しないでください。
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3
HL7の受け口への接続元を絞る
ファイアウォールやネットワーク機器の設定で、HL7通信のポートに接続できる相手を、正規の連携先システムだけに限ります。利用者の端末や不要なセグメントからの接続は止めます。
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4
プロセスの実行ユーザーを確認する
サーバーがLinux系の場合、HL7通信のプロセスがrootで動いているかを確かめます。出力から、HL7に関わるプロセスの行を探してください。
ps -eo user,pid,cmd -
5
待ち受けポートを確認する
サーバーが外部に向けて待ち受けているポートと、そのプロセスを確認し、想定外の公開がないかを点検します。
ss -tlnp -
6
監視を強める
HL7受け口への想定外の接続元、プロセスの異常終了、見覚えのない新しいプロセスやアカウントがないかを、ログと監視で確認します。
すぐ更新できないとき
修正版を適用できない間は、HL7通信の受け口に接続できるネットワークを、信頼できる連携先システムだけに限定してください。CLININETのサーバーは、一般の端末や他の用途のネットワークから分けて置き、通信の経路をできるだけ短く、少なくします。ただしこれは被害の可能性を減らす手段で、弱点そのものをふさぐものではありません。ベンダーの回避策や修正版の案内が出たら、そちらを優先してください。
背景
HL7は、病院内の検査システム、画像システム、電子カルテなどの間で医療情報をやり取りするための広く使われる規格です。そのため、HL7の通信を受け付けるサーバーは、多くの連携先から常にデータを受け取る役割を持ちます。外から来るデータを直接処理する部分は、細工されたデータへの対策が特に必要になります。
一方、外部から入力を受け取る部分を、必要以上に強い権限で動かすと、1つの弱点が全面的な乗っ取りにつながります。最小限の権限で動かすという原則は、この種の被害を抑える基本的な考え方として広く知られています。今回のCWE-250も、その原則が守られていなかった例にあたります。
よくある質問
Q.インターネットから直接攻撃されますか。
Q.すでに攻撃されていますか。
Q.2026.MS3より新しい版を使っていれば安全ですか。
Q.日本の組織にも関係がありますか。
まだ分かっていないこと
- 修正版の版番号と提供時期が公表されていません。
- 実際の攻撃で悪用されたかどうかは明らかになっていません。
- 攻撃の成立に必要とされる条件の詳細は公表されていません。
この記事は、取得元の公開情報をもとに生成 AI で作成しています。誤りを含むことがあります。対応を決める前に、下の原文と参照先を確認してください。
影響パッケージ
| 種類 | パッケージ | 影響を受ける版 | 直った版 |
|---|---|---|---|
| CGM | CGM CLININET |
2026.MS3 以前 |
— |
原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。
In the CGM CLININET application server, multiple processes responsible for HL7 communication with external systems run with root privileges while processing untrusted data received from those external systems. An attacker in adjacent network able to send data to these HL7 communication processes can achieve remote code execution with root privileges.
The vulnerability was confirmed to affect versions up to 2026.MS3 but later versions may also be vulnerable.
出典: CVE.org (CVE Program・cvelistV5) NVD GitHub Advisory
参照URL
- web cvd@cert.pl
- web cvd@cert.pl
- web nvd.nist.gov
- web cert.pl
- web github.com