本文へ移動
English version →
重大 9.3 急ぎ度: 早めに

CGM CLININET、root権限への昇格の弱点 修正版は未公表

医療向けの CGM CLININET に、サーバー上で一般的なアカウントから root 権限を奪える弱点が見つかりました。2026.MS3 までの版で確認されていますが、修正版は公表されていません。利用している組織は、ベンダーの告知を確認し、uhcapache アカウントに触れられる人や仕組みを絞ってください。

CVE-2025-30054 公開 生成 AI で作成
画像は生成 AI で作成したイメージです

急ぎ度: 早めに

深刻度は最高クラス(CVSS v4で9.3)ですが、悪用にはサーバー上でuhcapacheユーザーの権限を先に得ている必要があり、実際の攻撃で悪用されたという公表もありません。ただし修正版が未公表のため、権限管理の見直しは早めに行うべきです。

関係があるか

CGM CLININETを自組織のサーバーで運用している医療機関やその運用委託先が対象です。特に、HL7メッセージを受け取る連携機能を使っている環境は、弱点のあるサービスが動いている可能性があります。

製品影響を受ける版直った版
CGM CLININET 2026.MS3までの版(確認済み)。それ以降の版も影響を受ける可能性があります 公表されていません

確かめ方

  1. 1CLININETの管理画面や導入時の資料で、稼働中の版を確認します。2026.MS3以前なら対象です。
  2. 2版が新しくても影響がないとは言い切れません。ベンダーの告知で、自分の版が対象かどうかを確認してください。
  3. 3サーバー上にuhcapacheというアカウントがあるか確認します。
  4. 4運用委託先やベンダーに、HL7メッセージを処理するサービスの稼働状況と、関連ファイルの権限設定を確認してもらいます。

何が起きたか

CGM CLININETの内部で、外部から届くHL7メッセージを処理するサービスがroot権限で動いています。ところがこのサービスが使うスクリプトや設定ファイルに誤った権限が設定されており、uhcapacheという一般的なユーザーでも書き換えられる状態でした。rootで動くプログラムの中身を、権限の低いユーザーが変えられるわけです。

たとえるなら、金庫番だけが開けられるはずの金庫の手順書を、一般の従業員が書き換えられるような状態です。書き換えた手順書どおりに金庫番が動けば、手順書を書いた人の意図が金庫番の権限で実行されてしまいます。

弱点の分類はCWE-732(重要なリソースに対する不適切な権限割り当て)です。説明によると、uhcapacheの権限を持つ攻撃者は、これらのファイルを書き換えてrootとして任意のコードを実行できます。確認されているのは2026.MS3までの版で、それより後の版も影響を受ける可能性があるとされています。

攻撃の流れ

  1. 1

    前提の権限

    攻撃者がサーバー上でuhcapacheユーザーの権限を手に入れている必要があります。

  2. 2

    ファイル改ざん

    HL7処理サービスが使うスクリプトや設定ファイルを、権限の誤りを突いて書き換えます。

  3. 3

    サービスが実行

    root権限で動くサービスが、書き換えられた内容を実行します。

  4. 4

    root権限の取得

    攻撃者の意図したコードがrootとして動き、サーバーを完全に制御されます。

公開されている情報をもとにした流れの例です。

どう悪用されるか

悪用には、サーバー上でuhcapacheユーザーの権限を持っていることが前提です。攻撃は端末上のローカルな操作で行われ、ネットワーク越しに直接仕掛けるものではありません。CVSS v4の評価でも、攻撃経路はローカル、必要な権限は低、利用者の操作は不要とされています。そのため、別の弱点やアカウントの流出などでuhcapacheの権限を先に奪われた場合に、被害が一気に広がる点が問題です。

悪用された場合は、root権限で任意のコードを実行されます。サーバー上のデータの閲覧や改ざん、サービスの停止、他のシステムへの足がかりづくりなどが可能になります。CVSS v4では機密性・完全性・可用性のすべてで影響が高いと評価されています。医療情報を扱う環境では、影響が大きくなりやすい点にも注意が必要です。

実際の攻撃で悪用されたという情報は公表されていません。

今すぐやること

  1. 1

    稼働中の版を確認する

    CLININETの版を確認し、2026.MS3以前かどうかを記録します。運用を委託している場合は、委託先に確認を依頼してください。

  2. 2

    ベンダーの告知を確認する

    CGMの製品ページと、CERT Polskaの告知を確認します。修正版や回避策が出ていないか、対象の版が広がっていないかを見ます。ベンダーに直接問い合わせるのも有効です。

  3. 3

    uhcapacheアカウントの状態を確認する

    このアカウントが存在するか、誰がログインや切り替えできるかを確認します。不要な人や仕組みから使えないようにします。

    id uhcapache
  4. 4

    サーバーへの入口を絞る

    SSHなどでサーバーにログインできる人、サーバー上で動く他のアプリケーションを見直します。uhcapacheの権限を奪われる経路を減らすことが、今できる主な対策です。

  5. 5

    ファイルの権限を確認する

    HL7処理サービスのスクリプトや設定ファイルが、uhcapacheから書き換えられる状態かを確認します。権限の変更は動作に影響するおそれがあるため、ベンダーの指示を受けてから行ってください。

  6. 6

    修正版が出たら速やかに適用する

    修正版の公表後は、検証環境で動作を確かめたうえで本番に適用します。適用前に、変更履歴や不審な書き換えの有無を点検しておくと安全です。

すぐ更新できないとき

公式な回避策は公表されていません。当面は、uhcapacheアカウントにログインや切り替えができる範囲を最小限にし、サーバーへの接続元を制限してください。ファイル権限の変更は、動作への影響が読めないため、ベンダーの指示に従って行います。

背景

HL7は、病院内の電子カルテや検査システムなどの間で診療情報をやり取りするための、広く使われている規格です。HL7メッセージを受け付けるサービスは、さまざまなシステムと接続するため、サーバー上で高い権限を持って動くことが少なくありません。そのため、サービスに関わるファイルの扱いを誤ると、影響が大きくなります。

「root で動くプログラムが読むファイルを、権限の低いユーザーが書き換えられる」という種類の弱点は、ローカル権限昇格の典型例として、さまざまな製品で繰り返し見つかってきました。入口で侵入を完全に防げなくても、内部で権限が上がらないようにしておくことが、被害を抑える基本になります。

よくある質問

Q.外部のインターネットから直接攻撃されますか。
A.この弱点そのものは、サーバー上でuhcapacheの権限を持っている人が悪用するものです。外部から直接攻撃される形ではありません。ただし、別の手段でその権限を奪われると、rootまで一気に奪われる点に注意してください。
Q.修正版はありますか。
A.修正版や直った版の番号は公表されていません。2026.MS3までの版で確認されており、それ以降の版も影響を受ける可能性があるとされています。CGMの製品ページとCERT Polskaの告知を確認してください。
Q.すでに悪用されていますか。
A.実際の攻撃で悪用されたという情報は公表されていません。ただし、公表されていないことは被害がないことを意味しません。権限管理の見直しと、ログの確認を進めてください。

まだ分かっていないこと

  • 修正版の有無と、直った版の番号は公表されていません。
  • 2026.MS3より後の版が実際に影響を受けるかどうかは、明らかになっていません。
  • 実際の攻撃での悪用や、その規模については公表されていません。

この記事は、取得元の公開情報をもとに生成 AI で作成しています。誤りを含むことがあります。対応を決める前に、下の原文と参照先を確認してください。

影響パッケージ

種類パッケージ影響を受ける版直った版
CGM CGM CLININET
2026.MS3 以前
—
原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。

CGM CLININET is vulnerable to local privilege escalation. The service that processes incoming HL7 messages runs with root privileges, but due to incorrect permissions, its scripts and configuration files can be modified by the uhcapache user. An attacker with uhcapache privileges can modify these files to execute arbitrary code as root.

The vulnerability was confirmed to affect versions up to 2026.MS3 but later versions may also be vulnerable.

出典: CVE.org (CVE Program・cvelistV5) NVD GitHub Advisory

参照URL

当サイトでは、アクセス解析と広告の効果測定のために Cookie を使います。株式会社Game のサイト共通の設定です。 詳しく