DrayTek Vigor2960にコマンド注入の欠陥、悪用手法が公開済み
企業向けルーター DrayTek Vigor2960 の管理用 CGI に、ログインできる利用者が機器上で任意のコマンドを実行できてしまう欠陥が見つかり、悪用の手法がすでに公開されています。この機種は保守が限定的な製品(EoS)で、ベンダーは 1.5.1.7 で多くの問題を修正したと説明していますが、この欠陥が含まれるかは公表されていません。利用中の組織は版の確認と、管理画面をインターネットに公開していないかの点検を急いでください。
急ぎ度: 早めに
深刻度は CVSS 9.9 で手法も公開済みですが、悪用にはログインが必要で、実際の攻撃での悪用が確認されたとは公表されていないためです。
関係があるか
拠点や事業所で DrayTek Vigor2960 を使っている組織が対象です。特に、管理画面をインターネット側から開けている環境や、管理用アカウントを複数人で共有している環境はリスクが高くなります。
| 製品 | 影響を受ける版 | 直った版 |
|---|---|---|
| DrayTek Vigor2960 | 1.5.1.6 Revision 8218(他の版への影響は公表されていません) | ベンダーは 1.5.1.7 で多くのセキュリティ問題を修正したと説明しています。この欠陥が 1.5.1.7 で直ったかどうかは公表されていません。 |
確かめ方
- 1機器の管理画面にログインし、システム情報の画面でモデル名がVigor2960か、ファームウェアの版が 1.5.1.6 かを確認します。
- 2ルーターの管理画面(HTTP/HTTPS など)がインターネット側から到達できる設定になっていないか、リモート管理や ACL の設定を確認します。
- 3管理用アカウントの一覧を確認し、使われていないアカウントや、複数人で共有しているアカウントがないかを洗い出します。
- 4資産台帳で Vigor2960 が拠点や検証用に残っていないかを確認します。
何が起きたか
DrayTek Vigor2960 の管理機能に、外部から送られた値の扱いに問題があり、機器の内部で意図しないコマンドが実行されてしまう弱点が見つかりました。ネットワーク経由で攻撃でき、管理画面にログインできる権限があれば、特別な利用者操作は要りません。悪用の手法はすでに公開されています。
問題があるのは、管理画面の処理を担う CGI プロセス(/cgi-bin/mainfunction.cgi)の set_table という関数です。引数 sectiontype の値が十分に検査されないままコマンドの一部として扱われるため、コマンドインジェクション(CWE-74)になります。
ベンダーは「2960 1.5.1.7 で多くのセキュリティ問題を修正した。2960 は EoS で限定的なサポートのみとなり、重大な問題(例:認証なしで悪用できる脆弱性)だけを確認する」と説明しています。この製品はすでにメンテナンスの対象外であり、今後の修正が期待しにくい点に注意が必要です。
攻撃の流れ
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1
管理画面へ到達
ネットワーク上から Vigor2960 の管理用 CGI に接続できる位置にいます。
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2
ログイン
低い権限でも構わないので、有効な管理用アカウントでログインします。
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3
不正な値を送信
`set_table` の処理に、想定されない値が `sectiontype` として渡されます。
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4
コマンド実行
機器の内部で意図しないコマンドが実行されます。
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5
機器の掌握
設定の改ざんや通信の盗み見、内部ネットワークへの足がかりに使われるおそれがあります。
どう悪用されるか
悪用にはネットワーク経由で管理機能へ到達できることと、ログインできる権限が必要です。利用者の操作は要りません。CVSS のベクターでも、攻撃の難易度は低く、必要な権限は低(ログインのみ)とされています。実際の攻撃で悪用された事例が確認されたかどうかは、現時点で公表されていません。
悪用された場合、機器上で任意のコマンドが実行され、機密性・完全性・可用性のすべてに大きな影響が出ると評価されています。影響範囲が機器の外にも及ぶと評価されているため(スコープの変更あり)、設定の書き換え、VPN や通信内容の漏えい、社内ネットワークへの侵入の足がかりといった被害が考えられます。ログインが前提でも、パスワードの使い回しや漏えい、管理画面の外部公開があれば条件は満たされやすくなります。
今すぐやること
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1
対象機器と版を特定する
社内と拠点にある Vigor2960 を洗い出し、ファームウェアの版を確認します。1.5.1.6 Revision 8218 は影響を受ける版として公表されています。
-
2
管理画面の公開範囲を絞る
インターネット側からの管理画面へのアクセスを止め、社内の限られた管理端末や VPN 経由だけに制限します。
-
3
ファームウェアを 1.5.1.7 以降へ更新する
ベンダーは 1.5.1.7 で多くの問題を修正したと説明しています。ただし、この欠陥が含まれるかは公表されていないため、更新後も管理画面の制限は維持します。更新前に設定のバックアップを取ってください。
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4
管理用アカウントを見直す
不要なアカウントを削除し、パスワードを推測されにくいものに変更します。他のサービスと同じパスワードを使っていないかも確認します。
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5
不審な兆候を確認する
管理画面へのログイン履歴、見覚えのない設定変更、身に覚えのないアカウントや VPN 設定がないかを点検します。
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6
後継機種への置き換えを計画する
保守が限定的な製品のため、今後見つかる問題が修正されないおそれがあります。後継機種への更新計画を立てます。
すぐ更新できないとき
すぐに更新できない場合は、管理画面へのインターネット側からのアクセスを止め、アクセス元を社内の管理端末や VPN 経由に限定してください。あわせて管理用アカウントを必要最小限にし、パスワードを変更します。これで攻撃に必要な到達条件とログイン条件を下げられますが、欠陥そのものがなくなるわけではありません。
背景
Vigor2960 のような企業向けルーターは、拠点間 VPN や社内外の通信を一手に担うため、乗っ取られると影響が大きい機器です。インターネットとの境界に置かれ、管理画面が外部から見える状態になりやすいことから、攻撃者に狙われやすい種類の製品です。
ルーターなどのネットワーク機器の管理画面では、入力値の検査不足によるコマンドインジェクションが繰り返し問題になってきました。サポートが終了または縮小した機器は、修正が出にくい一方で現場に長く残りがちです。そのため、更新だけに頼らず、公開範囲の制限と置き換え計画を組み合わせる考え方が必要です。
よくある質問
Q.ログインが必要なら、あまり心配しなくてよいのでしょうか。
Q.1.5.1.7 に更新すれば解決しますか。
Q.この機種はすでにサポートが限定的だと聞きました。どうすればよいですか。
まだ分かっていないこと
- 実際の攻撃でこの欠陥が悪用されているかどうかは、現時点で公表されていません。
- 1.5.1.7 でこの欠陥が修正されているかは公表されていません。1.5.1.6 Revision 8218 以外の版が影響を受けるかも明らかになっていません。ベンダー DrayTek の告知で確認してください。
この記事は、取得元の公開情報をもとに生成 AI で作成しています。誤りを含むことがあります。対応を決める前に、下の原文と参照先を確認してください。
原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。
A vulnerability was detected in DrayTek Vigor2960 1.5.1.6 Revision 8218. Affected by this vulnerability is the function set_table of the file /cgi-bin/mainfunction.cgi of the component CGI Process. The manipulation of the argument sectiontype results in command injection. The attack may be launched remotely. The exploit is now public and may be used. The vendor explains: "2960 1.5.1.7 has corrected many security issues. And 2960 is EoS with limited support, only major issues would be reviewed(e.g. unauthenticated vuln.)". This vulnerability only affects products that are no longer supported by the maintainer.
出典: NIST National Vulnerability Database NVD GitHub Advisory
参照URL
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web nvd.nist.gov
- web github.com