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重大 9.2 急ぎ度: 至急

SEPPmail SEGに重大な脆弱性2件、修正版あり

SEPPmail Secure Email Gateway 15.1.1未満に、認証なしの外部送信者がコマンド実行やファイルの削除を起こせる重大な脆弱性が2件公表されました。メールの入口に置く企業は15.1.1へ更新してください。

CVE-2026-114424 公開 更新 執筆・監修: 佐々木 航 人が監修しながらAIを活用して執筆

同じ発表の脆弱性 2 件

画像は生成 AI で作成したイメージです

急ぎ度: 至急

2件とも認証不要で外部から届き、CVSS v4は9.2、修正版15.1.1が公開されています。

関係があるか

SEPPmail Secure Email Gatewayを自社で運用し、社外とのメールをこの機器経由でやり取りしている組織が対象です。2件目は、Large File Transfer(LFT)を有効にしている環境が当てはまります。

製品影響を受ける版修正版
SEPPmail Secure Email Gateway(SEG) 15.1.1未満 15.1.1

確かめ方

  1. 1SEGの管理画面で現在の版を確認し、15.1.1未満かどうかを調べます。
  2. 2送信者または受信者の置換ルールが有効か、置換にメールから取り出した値を使っているかを確認します。
  3. 3LFTを有効にしているかを確認します。
  4. 4クラウド版や保守委託で運用している場合は、更新の有無と時期を提供元に問い合わせます。ベンダーのリリース履歴にも15.1.1の記載があります。

何が起きたか

SEPPmail Secure Email Gateway(SEG)の15.1.1より前の版に、メール処理を担うワーカーが外部から届いた情報を信用しすぎる脆弱性が2件見つかりました。認証のない外部の送信者が、条件が合えば機器上でコマンドを実行したり、ファイルを読み出し・移動・削除したりできます。検証された範囲では、ワーカーの実行権限はrootでした。

  • CVE-2026-114424: 送信者・受信者の置換ルールで、メール由来の文字列がPerlコードとして評価され、OSコマンドを実行される(CVSS v4は9.2)
  • CVE-2026-114425: LFTの添付メタデータで渡されたファイルパスを信用するため、アクセス可能なファイルの開示・移動・削除が起きる(CVSS v4は9.2)

前者はコード評価の二重化(CWE-95)、後者は外部から与えられたファイル名やパスの扱い(CWE-73)に分類されています。原因は別ですが、どちらも「外部から届いたデータをそのまま処理に使う」点で共通します。

攻撃の流れ

  1. 1

    外部からメール送信

    認証のない外部の送信者が、SEGへ宛てて細工したメールを送ります。

  2. 2

    条件に一致

    有効な置換ルールの検索条件に合うか、LFTの処理経路にメールが届きます。

  3. 3

    ワーカーが処理

    メールの値がコードとして評価されるか、添付メタデータのファイルパスが使われます。

  4. 4

    root権限で影響

    OSコマンドの実行や、ファイルの読み出し・移動・削除が起こります。

公開されている情報をもとにした流れの例です。

どう悪用されるか

2件とも、認証は不要です。外部の送信者がネットワーク越しにメールを送るだけで足り、機器の管理者や利用者の操作も要りません。ただし、それぞれに成立の条件があります。

CVE-2026-114424は、メール由来の置換データを使う置換ルールが有効で、その検索条件にメールが一致した場合に成り立ちます。CVE-2026-114425は、LFTが有効で、メールが影響を受ける安全メールの処理経路に届いた場合に成り立ちます。置換ルールを使っていない、LFTを使っていないという環境では、それぞれの前提が満たされません。

被害は、前者が機器上での任意のOSコマンド実行、後者が到達できるファイルの内容開示・移動・削除です。どちらもワーカーがrootで動く環境で検証されており、影響は機器全体に及ぶとみられます。

今すぐやること

  1. 1

    版を確認する

    管理画面で版を確認し、15.1.1未満の機器を洗い出します。複数台や検証用の機器があれば、すべて数えます。

  2. 2

    15.1.1に更新する

    インターネットからメールを受ける機器から優先して、修正版の15.1.1に更新します。手順と注意点はベンダーのリリース履歴で確認してください。クラウド版や委託運用の場合は、提供元の対応状況を確認します。

  3. 3

    置換ルールとLFTの利用を棚卸しする

    有効な置換ルールのうち、メール由来の値を使うものと、LFTの有効化状況を記録します。どの条件が成り立つ環境だったかが分かると、更新後の影響調査がしやすくなります。

  4. 4

    更新の前後で不審な痕跡を探す

    公表直後ですが、更新までの間に、通常と違うコマンド実行、設定やメールデータの欠落、重要ファイルの消失がないかをログとバックアップで確認します。

すぐ更新できないとき

すぐに更新できない場合は、前提条件を減らすことが当面の手になります。メール由来の値を使う置換ルールを無効にするか見直し、使っていないLFTは無効のままにします。ただし、これで脆弱性が消えるわけではありません。ベンダーの告知に回避策があれば、その内容に従ってください。

背景

SEPPmail SEGは、社外とやり取りするメールの暗号化や署名、大容量ファイルの受け渡しを担うゲートウェイ製品です。社内のメールサーバーの手前で、外部から届くメールを最初に受け取る位置に置かれるため、攻撃の入口になりやすい場所にあります。

今回の2件は、置換ルールの文字列とLFTの添付メタデータという、どちらも送信者側が内容に影響できる部分を処理側が信用していたことが原因です。メールを受ける機器では、本文や宛先だけでなく、設定や添付に付くメタ情報まで外部由来のデータとして扱う必要があります。

よくある質問

Q.置換ルールもLFTも使っていなければ、更新しなくてよいですか。
A.それぞれの前提が満たされないため、悪用されにくい状態ではあります。ただし、15.1.1未満のままだと、あとからルールやLFTを有効にしたときに影響を受けます。運用の変更でうっかり条件を満たしてしまうことを避けるためにも、更新しておくほうが安全です。
Q.メールが多い会社ほど狙われやすいのですか。
A.条件が合えば、外部から1通届くだけで処理が走るため、送受信の量や相手の数にかかわらず、対象の版であれば影響を受けます。台数や規模ではなく、版と設定で判断してください。

この記事は、取得元の公開情報をもとに、人が監修しながらAIを活用して執筆しています。執筆と監修は佐々木 航が担い、公開したあとも人が内容を確認しています。誤りに気づいたときは直し、記事の末尾に訂正の行を残します。対応を決める前に、下の原文と参照先も確認してください。

影響パッケージ

種類パッケージ影響を受ける版修正版
SEPPmail AG SEPPmail Secure Email Gateway (SEG)
15.1.1 未満
15.1.1
原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。

SEPPmail Secure Email Gateway before 15.1.1 can evaluate attacker-influenced replacement text as Perl code in sender or recipient replacement rules. An unauthenticated remote sender can execute operating-system commands in the mail-processing worker context when an active rule uses message-derived replacement data and its search condition matches. The validated worker context was root.

出典: CVE.org (CVE Program・cvelistV5) NVD GitHub Advisory

参照URL

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