Unitree Go2にコマンド注入、1.1.11.5で修正
ロボット Unitree Go2 の chat_go コンポーネントに、OS コマンドを注入されるおそれのある脆弱性が見つかりました。1.1.11.4 以前が対象で、ベンダーは 1.1.11.5 で修正しています。Go2 を使っている組織は、ファームウェアの版を確認し、1.1.11.5 への更新を進めてください。
急ぎ度: 早めに
CVSS v3が9.6と非常に高く修正版も出ていますが、実際の攻撃で悪用されたという情報は現時点で公表されておらず、悪用には利用者の操作も必要とされているためです。
関係があるか
Unitree Go2を研究・教育・展示・検証などに使っている組織が対象です。ファームウェアの版が1.1.11.4以前で、ネットワークに接続して使っている場合は影響を受けるおそれがあります。
| 製品 | 影響を受ける版 | 直った版 |
|---|---|---|
| Unitree Robotics Unitree Go2(chat_go コンポーネント) | 1.1.11.4以前 | 1.1.11.5 |
確かめ方
- 1社内や拠点にあるGo2を洗い出し、機器ごとのファームウェアの版を確認します。確認方法は製品の設定画面や付属アプリ、ベンダーの手順書に従ってください。
- 2版が1.1.11.4以前であれば対象です。1.1.11.5以降であれば、この問題については修正済みです。
- 3機器の購入元や管理担当が複数に分かれている場合は、部署をまたいで台数と版を一覧にします。個人で購入して持ち込んだ機器がないかも確認してください。
何が起きたか
Unitree Go2のソフトウェアに、外部から渡された値を十分に確かめないままOSの命令として扱ってしまう弱点が見つかりました。これを悪用されると、ロボットの内部で攻撃者が意図したコマンドを実行されるおそれがあります。ベンダーは1.1.11.5でこの問題を修正しました。
問題があるのは、chat_goコンポーネントのgpt_thread.pyに含まれるset_volumeという関数です。引数Valueの扱いに不備があり、種類としてはOSコマンドインジェクション(CWE-78、関連してCWE-77)に当たります。ネットワーク経由で攻撃できるとされています。
この問題はVulDBに報告され、ベンダーは自社の内部チケット #474に対応するものとして認めています。2026年10月24日に公開されました。
攻撃の流れ
-
1
細工した値を送る
攻撃者が、set_volumeに渡すValueにOSコマンドとして解釈される内容を含めます。
-
2
利用者の操作
評価の指標では、悪用の成立に利用者の何らかの操作が必要とされています。具体的な内容は公表されていません。
-
3
値が検査されない
set_volumeがValueを十分に検査せず、そのままOSのコマンド処理に渡してしまいます。
-
4
コマンドが実行
ロボット上で攻撃者の意図したコマンドが実行されます。
-
5
機器の乗っ取り
機密性・完全性・可用性のすべてに大きな影響が及ぶおそれがあります。
どう悪用されるか
攻撃はネットワーク経由で行え、特別な権限(認証)は必要ありません。攻撃の難しさは低いと評価されています。ただしCVSSでは利用者の操作が必要とされており、攻撃者が一方的に実行できるわけではありません。どのような操作が必要かは公表されていません。
悪用に成功すると、ロボット上で任意のOSコマンドを実行されるおそれがあります。CVSS v3では、情報の漏えい、改ざん、機器の停止のいずれも「高」と評価されています。影響範囲が元のコンポーネントを越えて広がる点も、スコアを押し上げています。物理的に動く機器であるため、情報面だけでなく設置場所での安全面にも注意が必要です。
実際の攻撃で悪用されたことが確認されているかどうかは、公表されていません。KEV(米国の既知の悪用された脆弱性カタログ)への掲載情報も確認できていないため、対応期限も示せません。
今すぐやること
-
1
対象機器と版を洗い出す
Go2の設置場所、台数、現在のファームウェアの版を一覧にします。1.1.11.4以前の機器が更新の対象です。
-
2
1.1.11.5へ更新する
ベンダーが公開している1.1.11.5のファームウェアパッケージを適用します。配布先はベンダーの告知や下記の参考リンクで確認し、入手元が公式であることを確かめてから実施してください。更新手順はベンダーの案内に従います。
-
3
更新までの間は接続を絞る
更新が済むまでは、Go2を信頼できる限られたネットワークでのみ使い、インターネットや不特定多数が使うネットワークにつなぐのは避けます。
-
4
更新後に版を再確認する
更新後に版が1.1.11.5以降になっていることを機器ごとに確認し、一覧に記録します。
すぐ更新できないとき
ベンダーが公表した回避策は確認できていません。更新までの一般的な対策として、Go2を使うネットワークを他の業務ネットワークから分け、外部からの到達を制限してください。不審なリンクの操作や、出所の分からない機器・アプリとの接続も避けてください。これらは被害の可能性を下げるものにとどまり、修正の代わりにはなりません。
背景
Unitree Go2は四足歩行のロボットで、研究、教育、展示、検証などの場で使われます。ネットワークにつながり、アプリや各種ソフトウェアから操作するため、一般のIT機器と同じようにファームウェアの更新管理が必要です。ロボットは情報システム部門の管理対象から漏れやすく、更新が後回しになりがちな点にも注意が要ります。
OSコマンドインジェクションは、利用者から受け取った値を検査せずにOSの命令の一部として使ってしまうことで起きる、古くから知られた種類の弱点です。ネットワーク機器や組み込み機器でも繰り返し見つかっており、成功すると機器の内部で任意の操作をされるおそれがあります。対策の基本は、ベンダーの修正版を適用することです。
よくある質問
Q.すでに攻撃に使われていますか。
Q.1.1.11.5に更新すれば対応は完了ですか。
Q.認証なしで攻撃できるのですか。
まだ分かっていないこと
- 実際の攻撃で悪用されたかどうか、悪用の規模は公表されていません。
- 攻撃が成立するために必要な利用者の操作や、ネットワーク上の具体的な条件は公表されていません。
- 影響を受ける版の下限や、機種ごとの違いは公表されていません。詳細はベンダーの告知で確認してください。
この記事は、取得元の公開情報をもとに生成 AI で作成しています。誤りを含むことがあります。対応を決める前に、下の原文と参照先を確認してください。
影響パッケージ
| 種類 | パッケージ | 影響を受ける版 | 直った版 |
|---|---|---|---|
| Unitree Robotics | Unitree Go2 | — | — |
原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。
A security vulnerability has been detected in Unitree Robotics Unitree Go2 up to 1.1.11.4. The impacted element is the function set_volume of the file gpt_thread.py of the component chat_go. Such manipulation of the argument Value leads to os command injection. The attack can be launched remotely. Upgrading to version 1.1.11.5 is sufficient to resolve this issue. You should upgrade the affected component. The vendor confirmed early: "Submission 990502 corresponds to our internal ticket #474 (Go2 chat_go set_volume OS command injection, CWE-78)."
出典: CVE.org (CVE Program・cvelistV5) NVD GitHub Advisory
参照URL
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web nvd.nist.gov
- web github.com