Oray Pugongying X5 Pro にCRLF注入の弱点、攻撃コード公開・修正版は未公表
Oray Pugongying X5 Pro 7.6.1 のIPsec設定の処理に、設定ファイルへ不正な行を差し込める弱点が見つかりました。攻撃の手口は公開されていますが、ベンダーからの応答や修正版は公表されていません。この機器を使っている組織は、管理画面を外部に公開していないかを確認し、管理者アカウントの保護とアクセス制限を先に進めてください。
急ぎ度: 早めに
CVSS v3.1で9.1と高く攻撃手口も公開されていますが、悪用には管理者相当の権限が必要で、実際の攻撃での悪用は確認されていません。
関係があるか
Oray Pugongying X5 Pro 7.6.1を、拠点間VPNやリモート接続用のルーターとして使っている組織が対象です。管理機能がインターネットや広い社内ネットワークから届く環境では、特に注意が必要です。
| 製品 | 影響を受ける版 | 直った版 |
|---|---|---|
| Oray Pugongying X5 Pro | 7.6.1(他の版が影響を受けるかどうかは公表されていません) | 公表されていません(ベンダーは連絡に応答していません) |
確かめ方
- 1社内の機器台帳や購買記録で、Oray Pugongying X5 Pro(Pgyer X5 Proの名称で扱われる場合があります)を導入していないか確認します。
- 2該当機器の管理画面で、ファームウェアの版が7.6.1かどうかを確認します。
- 3管理画面やIPsec設定の画面に、インターネット側や管理用ではないネットワークから到達できないかを、ルーターの公開設定やファイアウォールの規則で確認します。
- 4管理者アカウントを使っている人の一覧と、パスワードや共有状況を見直します。
何が起きたか
Oray Pugongying X5 Pro 7.6.1のIPsec(拠点間やリモートの暗号化通信)の設定を扱う部分に、入力の検証が不十分な弱点が見つかりました。IPsecの設定を保存する際、特定の項目に改行コードを含む値を入れられると、設定ファイルに本来ない行を追加できてしまいます。分類上は「CRLFインジェクション」と呼ばれる種類の弱点です。
詳細としては、設定ファイル /etc/ipsec.conf に書き込まれる secproto という項目の値が十分に確認されないことが原因とされています。改行を使って設定の行を増やせるため、機器が読み込む設定の内容を意図しないものに変えられます。公開されている技術資料の題名からは、機器上で管理者権限のコードが実行される可能性が示唆されていますが、その具体的な仕組みはここでは扱いません。
見つけた人は事前にベンダーへ連絡しましたが、一切応答がなかったと説明されています。そのため、修正版や公式な回避策が出ているかどうかは現時点で明らかになっていません。
攻撃の流れ
-
1
管理権限の取得
攻撃者がルーターの管理者相当の権限でIPsec設定を操作できる状態になります。
-
2
細工した値の送信
IPsecの設定項目secprotoに、改行を含む値をネットワーク経由で送ります。
-
3
設定ファイルの改変
値が検証されないままipsec.confに書き込まれ、余計な設定行が追加されます。
-
4
機器の制御・通信への影響
機器が改変された設定を読み込み、機器の乗っ取りや通信の盗み見・改ざんにつながるおそれがあります。
どう悪用されるか
CVSSの評価では、ネットワーク経由で攻撃でき、攻撃の複雑さは低く、利用者の操作は不要です。一方で、必要な権限は高い(PR:H)とされており、管理者相当の認証を得ていることが前提になります。そのため、管理画面が外部に出ておらず、管理者の認証情報も守られていれば、直接の悪用は難しくなります。ただし、管理者のパスワードの使い回しや漏えい、初期設定のままの運用、別の弱点との組み合わせがあると、この条件は満たされてしまいます。
悪用された場合は、機器の設定の改変から、機器上での任意の処理の実行までが想定されます。ルーターは社内外の通信の通り道なので、VPNを通る通信の盗み見や改ざん、社内ネットワークへの足がかりに使われる可能性があります。評価で「影響範囲の変化(S:C)」とされているのは、機器だけでなく、その先のネットワークにも影響が及ぶことを意味します。
攻撃の手口は公開されており、評価にも「攻撃コードあり」と記録されています。ただし、実際の攻撃での悪用が確認された脆弱性の一覧(KEV)に載っているかどうかや、悪用される見込みの指標(EPSS)は、ここでは示されていません。現時点で実被害の報告は公表されていません。
今すぐやること
-
1
管理画面の公開範囲を絞る
ルーターの管理画面や設定用の通信口を、インターネット側から使えないようにします。社内でも、管理用の端末や特定のネットワークだけに限定してください。
-
2
管理者アカウントを見直す
初期パスワードや使い回しのパスワードをやめ、長く推測されにくいものに変更します。使っていない管理者アカウントは削除し、管理者権限を持つ人を最小限にします。
-
3
IPsec設定とログを確認する
IPsecの設定内容に、身に覚えのない項目や不自然な行がないかを確認します。管理画面へのログイン履歴や設定変更の記録も、あわせて見ておきます。
-
4
ベンダーの告知を確認する
修正版や公式の対処方法が出ていないかを、Orayの公式サイトや購入元の窓口で確認します。公開された時点で速やかに適用できるよう、手順と作業時間を準備しておきます。
-
5
代替機器への切り替えを検討する
ベンダーからの応答がなく、修正の見通しも立たない場合は、重要な拠点では別の機器への置き換えも選択肢に入れます。
すぐ更新できないとき
公式の回避策は公表されていません。管理画面を外部に公開せず、管理用の端末だけから接続できるようにする、管理者の認証情報を強化する、IPsec設定を変更できる人を限定する、といった運用上の対策でリスクを下げてください。IPsecを使っていない場合でも、管理画面の公開範囲の制限は有効です。
背景
ルーターやVPN装置は、社内ネットワークと外部をつなぐ入り口にあり、設定の変更が通信全体に影響します。そのため、機器の管理機能に弱点があると、機器そのものの乗っ取りだけでなく、そこを通る通信の安全性にも響きます。特に拠点間VPNやリモートアクセスに使う機器は、インターネットから到達できる状態になっていることが多く、攻撃者に狙われやすい種類の製品です。
設定ファイルへ改行などを差し込んで内容を書き換える種類の弱点(インジェクション)は、入力値の検査が不十分な組み込み機器やネットワーク機器で、これまでも繰り返し見つかってきました。画面や入力欄から受け取った値を、そのまま設定ファイルやコマンドに使う作りが主な原因です。
よくある質問
Q.管理者権限が必要なら、それほど危なくないのでは。
Q.修正版はありますか。
Q.実際に攻撃されていますか。
まだ分かっていないこと
- 7.6.1以外の版が影響を受けるかどうかは公表されていません。
- 修正版の提供時期や、ベンダーの公式な対処方法は明らかになっていません。
- 実際の攻撃での悪用の有無や、悪用される見込みを示す指標は、現時点で示されていません。
この記事は、取得元の公開情報をもとに生成 AI で作成しています。誤りを含むことがあります。対応を決める前に、下の原文と参照先を確認してください。
影響パッケージ
| 種類 | パッケージ | 影響を受ける版 | 直った版 |
|---|---|---|---|
| Oray | Pugongying X5 Pro | — | — |
原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。
A vulnerability was detected in Oray Pugongying X5 Pro 7.6.1. Affected is an unknown function of the file /etc/ipsec.conf of the component IPsec Policy Handler. The manipulation of the argument secproto results in crlf injection. The attack can be launched remotely. The exploit is now public and may be used. The vendor was contacted early about this disclosure but did not respond in any way.
出典: CVE.org (CVE Program・cvelistV5) NVD GitHub Advisory
参照URL
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web nvd.nist.gov
- web github.com