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重大 9.8 急ぎ度: 至急

BTCPay ServerのLND資格情報漏えい、悪用確認・修正版あり

BTCPay ServerのLNDを使う運用では、2.4.2より前の版で資格情報ファイルが外部に取り出され、資金が盗まれる被害がすでに出ています。該当する場合は2.4.2へ更新し、LNDノードに身に覚えのない動きがないかも調べてください。

CVE-2026-119757 公開 更新 執筆・監修: 佐々木 航 人が監修しながらAIを活用して執筆
画像は生成 AI で作成したイメージです

急ぎ度: 至急

CVSS v3は9.8、CVSS v4は9.3で、開発元が実際の悪用と資金の窃取を確認しており、修正版2.4.2も公開済みです。

関係があるか

LNDをLightningの実装として使い、BTCPay Serverを自社で運用している組織が対象です。ほかのLightning実装を使う場合やLightningを使わない場合は、LNDの資格情報が漏れる危険はありませんが、開発元は更新を強く勧めています。

製品影響を受ける版修正版
BTCPay Server 2.4.2より前のすべての版(2.4.2のリリース候補を含む) 2.4.2(この更新でLNDも0.21.1に上がり、macaroonが自動で再生成されます)

確かめ方

  1. 1BTCPay Serverの管理画面のフッターで版を確認します。2.4.2より前、または2.4.2のリリース候補なら該当します。
  2. 2LightningにLNDを使っているかを確認します。LNDなら、資格情報が漏れた可能性があるものとして扱います。
  3. 3BTCPay Serverとは別に、自前のリバースプロキシ、Torサービス、ポート転送などでLNDを外部に公開していないかを確認します。公開している場合、更新だけではその経路は閉じません。

何が起きたか

BTCPay Serverに脆弱性があり、LND(Lightning Network Daemon)ノードの資格情報ファイルである.macaroonが外部に取り出されます。このファイルがあれば、LNDノードを完全に操作でき、資金の移動もできてしまいます。

開発元は、この脆弱性が実際に悪用され、利用者に被害が出て資金が盗まれたことを確認しています。

影響するのは、2.4.2より前のすべての版で、2.4.2のリリース候補も含みます。CWEはCWE-552(外部の者がアクセスできるファイルやディレクトリ)とCWE-522(資格情報の保護が不十分)です。開発元が確認した攻撃は、拡張子が.macaroonのファイルだけを狙っていました。

開発元は、更新が行き渡るまで技術的な詳細を公開しない方針です。

攻撃の流れ

  1. 1

    到達

    インターネットから、2.4.2より前のBTCPay Serverに接続します。

  2. 2

    資格情報の取得

    LNDノードの.macaroonファイルを取り出します。

  3. 3

    ノードを掌握

    取り出した資格情報で、LNDノードを完全に操作できる状態になります。

  4. 4

    資金の移動

    ノードが持つ資金を攻撃者側へ移し、窃取します。

公開されている情報をもとにした流れの例です。

どう悪用されるか

悪用に認証は要らず、ネットワーク越しに実行でき、利用者の操作も必要ありません。CVSSの評価でも、攻撃の複雑さは低いとされています。

うまくいくと、攻撃者はLNDノードを完全に操作できます。チャネルの資金だけでなく、LND自身のオンチェーンウォレットにある資金も、動かされるおそれがあります。実際に資金が盗まれた被害が出ています。

今すぐやること

  1. 1

    BTCPay Serverを2.4.2に更新する

    標準的な構成では、管理画面のServer Settings → Maintenance → Updateから更新します。別の方法で運用している場合は、いつもの更新手順に従います。LNDを使っているなら最優先で行います。

  2. 2

    更新後の版を確認する

    管理画面のフッターにBTCPay Server 2.4.2と表示され、LNDが0.21.1で動いていることを確認します。

  3. 3

    LNDノードの動きを調べる

    身に覚えのない支払い、予期しないチャネルの閉鎖、見覚えのないピアがないかを見ます。オンチェーンとチャネルの残高も、手元の記録と照らし合わせます。更新は、LNDの資格情報であるmacaroonも自動で再生成しますが、手動で入れ替えることもできます。

  4. 4

    別経路で公開しているLNDの資格情報を入れ替える

    自前のリバースプロキシ、Torサービス、転送したポートなどでLNDを公開している場合は、その資格情報を今すぐ入れ替えます。BTCPay Serverの更新では、こうした経路は閉じません。

  5. 5

    外部ウォレットの接続が一時的に切れることを周知する

    2.4.2では、Docker構成でLND APIの公開アクセスが一時的に外されます。ZeusなどがBTCPay Serverのドメインやonionアドレス経由でつながらなくなるため、利用者に伝えておきます。必要な場合は、開発元に相談すると代わりの構成を案内してもらえます。

すぐ更新できないとき

LNDを使っていて今すぐ更新できないときは、更新できるまでサーバーを停止します。影響を受ける構成を、インターネットから届く状態のままにしないでください。

背景

BTCPay Serverは、ビットコインの決済を受け付けるためのオープンソースのサーバーで、事業者が自分で運用します。Lightning Networkでの支払いを扱うときは、LNDなどのノードにつなぎます。つまりBTCPay Serverが、売上にあたる資金を持つノードの窓口になっています。

macaroonは、LNDが操作を許可するための資格情報です。持っていればノードを動かせるため、パスワードに近い扱いが求められます。今回の脆弱性は、この資格情報のファイルに外部から届いてしまう点が問題です。自己運用のため、更新も利用者の責任で行う必要があり、更新が遅れた環境ほど狙われやすいと考えられます。

よくある質問

Q.BTCPay Serverのオンチェーンウォレットやホットウォレットの資金は無事ですか。
A.開発元は、BTCPay Serverのオンチェーンウォレット(ホットウォレットを含む)は影響を受けないと確認しています。当初は念のためオンチェーンウォレットからの資金移動を勧めましたが、確認の結果、影響を受けるのはLNDだけと分かりました。ただし、LND自身のオンチェーンウォレットの資金は、影響を受けるノードの一部であり、危険にさらされている可能性があります。
Q.LNDを使っていなければ、更新しなくてよいですか。
A.今回のLND資格情報の危険は、ほかのLightning実装やLightningを使わない構成にはありません。それでも開発元は、更新を強く勧めています。

まだ分かっていないこと

  • 攻撃に使われた技術的な詳細は、更新が行き渡るまで公開されていません。開発元は、詳しい事後報告を後日公開すると案内しています。
  • 被害を受けた利用者の数や、盗まれた資金の総額は公表されていません。

この記事は、取得元の公開情報をもとに、人が監修しながらAIを活用して執筆しています。執筆と監修は佐々木 航が担い、公開したあとも人が内容を確認しています。誤りに気づいたときは直し、記事の末尾に訂正の行を残します。対応を決める前に、下の原文と参照先も確認してください。

影響パッケージ

種類パッケージ影響を受ける版修正版
BTCPay Server BTCPay Server
2.4.2 未満
2.4.2
原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。

BTCPay Server before 2.4.2, including 2.4.2 release candidates, contains an information disclosure vulnerability that allows unauthenticated remote attackers to retrieve .macaroon credential files for an LND (Lightning Network Daemon) node. Attackers can use the exposed macaroon to gain full control of the LND node, including moving funds, resulting in theft of funds from affected deployments.

出典: CVE.org (CVE Program・cvelistV5) NVD

参照URL

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