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重大 10.0 急ぎ度: 至急

Linksys E5600に認証回避の脆弱性、修正版なし

Linksys E5600のファームウェア1.1.0.26に、ログインの認証を回避される脆弱性が公表されました。修正版は提供されない見込みで攻撃コードも公開されているため、使用中なら管理画面を外部に出さない設定にして、買い替えを計画してください。

CVE-2026-121615 公開 更新 執筆・監修: 佐々木 航 人が監修しながらAIを活用して執筆
記事のイメージ(生成 AI による画像)
画像は生成 AI で作成したイメージです

急ぎ度: 至急

CVSS v3・v4ともに満点の10で、認証なしにネットワーク経由で狙え、攻撃コードが公開済みなのに、サポート終了のため修正版が出ないからです。

関係があるか

Linksys E5600を社内の拠点、小規模オフィス、従業員の自宅などで使っている組織が対象です。管理画面に外部から届く状態にあるほど危険が高まります。

製品影響を受ける版修正版
Linksys E5600 ファームウェア1.1.0.26 修正版なし(メーカーのサポートが終了している製品のため)

確かめ方

  1. 1機器の底面や側面のラベルで、型番がE5600かどうかを確認する。
  2. 2管理画面にログインし、ファームウェアの版が1.1.0.26かどうかを確認する。1.1.0.26以外の版の扱いは、Linksysのサポート情報で確認する。
  3. 3管理画面がインターネット側から開けないかを、ネットワーク担当者に確認する。WAN側からの管理を許可する設定や、管理画面のポートを外部に転送する設定が残っていないかも見る。
  4. 4資産台帳に載っていない機器もあるため、拠点や在宅勤務者に型番の申告を依頼する。

何が起きたか

Linksys E5600のログイン処理に、認証が正しく行われない脆弱性が見つかりました。悪用されると、正規の認証を経ないままルーターの管理機能に入られる恐れがあります。

2026年11月4日に公表されました。問題があるのはファームウェア1.1.0.26のログイン処理を担うファイル(/cgi-bin/mesh_login.cgi)で、分類はCWE-287(不適切な認証)です。公開された検証コードがあり、開発元には早い段階で連絡が入っていましたが、応答はなかったと記録されています。

この製品はすでにメーカーのサポート対象外で、修正版の提供は期待できません。

待っても事態が好転しない種類の問題で、対処の中心は回避策と買い替えの判断になるとみられます。

攻撃の流れ

  1. 1

    管理画面に到達

    攻撃者がE5600のログイン処理にネットワーク経由で通信できる位置にいる。

  2. 2

    認証を回避

    ログイン処理の不備により、正規の認証を経ずに通過される。

  3. 3

    管理機能を掌握

    ルーターの設定の読み取りや書き換え、機器の停止など、高い影響が想定される。

  4. 4

    被害が内側へ波及

    影響がルーター自身にとどまらず、配下の機器や通信にも及ぶ。

公開されている情報をもとにした流れの例です。

どう悪用されるか

悪用に認証は要りません。利用者の操作も不要で、ネットワーク経由で、複雑な条件を整えなくても狙えると評価されています。攻撃者が管理画面に通信を届かせられる位置にいれば足りるため、管理画面がインターネットに見えている機器は特に危険です。攻撃コードがすでに公開されているので、狙うまでの敷居は低いと考えられます。

悪用された場合は、情報の漏えい、設定の改ざん、機器の停止のいずれも高い影響とされています。CVSSの評価では、影響がルーターを越えて接続先の機器にまで及ぶとされており、ルーターを乗っ取られると、その配下にある端末や通信まで巻き込まれる前提で考える必要があります。

今すぐやること

  1. 1

    E5600の使用状況を洗い出す

    本社、支社、倉庫、店舗、在宅勤務者の自宅まで含めて、型番とファームウェアの版を確認します。版が1.1.0.26なら対象として扱います。

  2. 2

    管理画面を外部から届かない状態にする

    WAN側からの管理を無効にし、管理画面のポートを外部に転送する設定がないかを確認します。上位のファイアウォールで管理画面への通信を遮断するのも有効です。

  3. 3

    設定に不審な変更がないか調べる

    攻撃コードは公開済みです。管理者の設定、DNSの設定、ポート転送、見覚えのない項目がないかを確認します。不審な点があれば、初期化と再設定、関連するパスワードの変更を検討します。

  4. 4

    サポートされている機種への置き換えを計画する

    修正版が出ないため、更新で解消する道はありません。Linksysのサポート情報で、E5600の扱いと後継機種を確認し、置き換えの時期を決めます。

修正版がないあいだのつなぎ

置き換えまでのつなぎとして、E5600の管理画面に届く経路を最小限にします。WAN側からの管理を無効にし、LAN側でも管理画面を開ける端末を管理用のものに限り、来客用や業務外の端末とはネットワークを分けます。可能なら、E5600の手前に別のファイアウォールを置いて外部からの通信を遮断します。これらで危険は下がりますが、脆弱性そのものは残るため、恒久策にはなりません。

背景

Linksys E5600は、Wi-Fiを提供するとともに、拠点のネットワークとインターネットの境目を担うルーターです。社内のすべての通信がここを通るため、管理画面の認証が破られると、設定を握られるだけでなく、通信そのものを見られたり向き先を変えられたりする土台になります。

家庭向けや小規模拠点向けのルーターで、管理画面の認証を回避される脆弱性は、感染させて踏み台やボットネットに組み込む用途で狙われてきました。サポートが終わった機種は、修正版が出ないまま長く使われやすい点も共通します。今回のE5600はメーカーが連絡に応じておらず、更新で閉じる道がありません。運用側が機器ごと入れ替えるかどうかの判断になります。

よくある質問

Q.従業員の自宅のE5600は会社の資産ではありませんが、対応が必要ですか。
A.在宅勤務で使う端末が、そのルーターの配下で業務用の通信をしているなら、無関係とは言えません。ルーターを乗っ取られると、同じネットワーク内の端末や通信が巻き込まれる恐れがあります。型番とファームウェアの版を申告してもらい、E5600であれば管理画面を外部に公開しない設定にするか、機器の買い替えを案内するのが現実的です。

まだ分かっていないこと

  • mesh機能を使っていない場合に影響を受けないかどうかは、分かっていません。該当の版であれば、使っていなくても対象として扱うのが安全です。

この記事は、取得元の公開情報をもとに、人が監修しながらAIを活用して執筆しています。執筆と監修は佐々木 航が担い、公開したあとも人が内容を確認しています。誤りに気づいたときは直し、記事の末尾に訂正の行を残します。対応を決める前に、下の原文と参照先も確認してください。

原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。

A vulnerability was determined in Linksys E5600 1.1.0.26. Affected is an unknown function of the file /cgi-bin/mesh_login.cgi of the component Login Handler. Executing a manipulation can lead to improper authentication. The attack can be launched remotely. The exploit has been publicly disclosed and may be utilized. The vendor was contacted early about this disclosure but did not respond in any way. This vulnerability only affects products that are no longer supported by the maintainer.

出典: CVE.org (CVE Program・cvelistV5) NVD GitHub Advisory

参照URL

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