Linksys E5350に脆弱性2件、攻撃コード公開・修正版未確認
Linksys E5350のファームウェア1.0.00.037に、認証なしで機器を操作されかねない脆弱性が2件あり、攻撃コードも公開されています。該当機器があれば、Linksysの告知で修正版を確認し、管理画面を外部に出さない設定にしてください。
同じ発表の脆弱性 2 件
- CVE-2026-121932 重大 10.0
- CVE-2026-121933 重大 10.0
急ぎ度: 至急
2件ともCVSS v3・v4が10で、認証なしの遠隔操作につながり、攻撃コードが公開されているうえ、修正版も確認できていないためです。
関係があるか
Linksys E5350を拠点・店舗・在宅勤務の回線などで使っている組織が対象です。管理画面やセットアップ用の画面にネットワーク越しで到達できる環境ほど、リスクが高くなります。
| 製品 | 影響を受ける版 | 修正版 |
|---|---|---|
| Linksys E5350 | ファームウェア1.0.00.037(ほかの版への影響はLinksysの告知で確認してください) | 修正版は確認できていません。公開の有無はLinksysの告知で確認してください |
確かめ方
- 1資産台帳や購買履歴で、Linksys E5350がどこに設置されているかを洗い出す。
- 2機器の管理画面でファームウェアの版を開き、1.0.00.037かどうかを見る。
- 3管理画面やセットアップ用の画面が、インターネット側から開ける状態になっていないかを、ルーターの設定とファイアウォールのルールで確認する。
何が起きたか
Linksys E5350のファームウェア1.0.00.037では、セットアップ用の /wizard/apply.cgiに2件の脆弱性があります。どちらも遠隔から攻撃でき、悪用されるとルーターを認証なしで操作されるおそれがあります。
どちらの脆弱性についても、攻撃コードがすでに公開されています。
- CVE-2026-121932: system関数に渡すping_ipとtraceroute_ipの引数の扱いに不備があり、OSコマンドインジェクションが起きます(CVSS v3は10、v4も10)
- CVE-2026-121933: セットアップウィザードのsave_settingsで、wizard_router_pwd引数を扱う処理に認証がなく、認証なしで実行できます(CVSS v3は10、v4も10)
2件は同じファイルにあるため、どちらもセットアップ用の機能が外から使える状態であることが前提とみられます。急ぐべきかどうかは、機器が外部から到達できる状態かどうかで大きく分かれるでしょう。
攻撃の流れ
-
1
機器に到達
攻撃者がネットワーク越しにE5350の管理用の窓口へ接続する。
-
2
認証なしで要求
セットアップ用の /wizard/apply.cgiに、ログインなしで要求を送る。
-
3
処理を悪用
診断機能の引数からOSコマンドを実行させたり、ウィザードの保存処理を認証なしで動かしたりする。
-
4
ルーターを掌握
機器の設定や通信が攻撃者の手に渡り、配下のネットワークに影響が及ぶ。
どう悪用されるか
CVE-2026-121932は、ネットワークから機器に到達できれば、認証も利用者の操作も不要で悪用できます。成功すると、ルーター上で任意のコマンドを実行され、機密性・完全性・可用性のすべてに高い影響が出ます。CVSSの評価では、ルーターの外側にある配下の端末や通信にも影響が及ぶ扱いです。
CVE-2026-121933は、遠隔から攻撃できる点は同じです。違いは、OSコマンドの実行ではなく、認証が必要なはずの設定保存の処理を認証なしで呼び出せる点にあります。対象はルーターのパスワード設定に関わる引数で、設定を不正に変えられるおそれがあります。
今すぐやること
-
1
E5350の設置場所と版を洗い出す
拠点・店舗・在宅勤務の回線などで使っている機器を一覧にし、ファームウェアが1.0.00.037かを確認します。台帳に無い機器が見つかることがあるため、現地の担当者にも聞いておくと漏れを減らせます。
-
2
Linksysの告知で修正版を確認する
Linksysの公式サイトで、E5350の修正版やセキュリティ告知が出ていないかを見ます。修正版があれば、設定のバックアップを取ってから更新します。
-
3
管理画面を外部に出さない
インターネット側から管理画面やセットアップ用の画面に到達できる設定があれば、直ちに閉じます。ファイアウォールでも、管理用の通信を社内の限られた端末だけに絞ります。
-
4
侵害の跡を調べる
身に覚えのない設定変更、管理者パスワードの変化、見慣れない接続先への通信が無いかを確認します。疑わしい点があれば、設定を初期化したうえで、パスワードをすべて変更します。
-
5
修正版が出なければ入れ替えを計画する
修正版が出る見込みが立たないときは、サポートが続いている別の機種への入れ替えを予算化します。
修正版がないあいだのつなぎ
修正版を当てられない間は、E5350の管理画面とセットアップ用の画面を、インターネット側からも来客用Wi-Fiなどの信頼できない区画からも到達できないようにします。管理用の端末を限定し、可能なら機器の上流にファイアウォールを置いて、不要な通信を止めてください。これはつなぎの対策で、機器自体の脆弱性は残ります。
背景
E5350のようなルーターは、社内や拠点のネットワークと外部回線の境目に置かれ、配下の端末の通信がすべて通ります。ここを握られると、通信の盗み見や書き換え、別の端末への足がかりに使われかねません。
ルーターの診断機能(pingやtracerouteの実行画面)は、入力された宛先をOSのコマンドに渡す作りになりやすく、その入力の扱いに不備があるとOSコマンドインジェクションになります。これは、家庭向けから業務向けまで、ルーターの管理画面で長く繰り返されてきた型の脆弱性です。今回は、認証が要るはずのセットアップ処理に認証が無い脆弱性と同じファイルで同時に見つかっています。
よくある質問
Q.ルーターの管理者パスワードを強くすれば防げますか。
Q.2件のうち、どちらかだけ対処すればよいですか。
まだ分かっていないこと
- ベンダーは開示の連絡に応答しておらず、修正版の提供時期は分かっていません。
この記事は、取得元の公開情報をもとに、人が監修しながらAIを活用して執筆しています。執筆と監修は佐々木 航が担い、公開したあとも人が内容を確認しています。誤りに気づいたときは直し、記事の末尾に訂正の行を残します。対応を決める前に、下の原文と参照先も確認してください。
原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。
A vulnerability was detected in Linksys E5350 1.0.00.037. This affects the function system of the file /wizard/apply.cgi. Performing a manipulation of the argument ping_ip/traceroute_ip results in os command injection. The attack may be initiated remotely. The exploit is now public and may be used. The vendor was contacted early about this disclosure but did not respond in any way.
出典: CVE.org (CVE Program・cvelistV5) NVD GitHub Advisory
参照URL
- web vuldb.com
- web vuldb.com
- web vuldb.com
- web vuldb.com
- web vuldb.com
- web github.com
- web cna@vuldb.com
- web nvd.nist.gov
- web linksys.com
- web github.com