Avocent ACS8000にroot権限でコマンドを実行される脆弱性
Vertivのコンソールサーバー Avocent ACS8000の2.32.4以前に、ネットワークから認証なしでroot権限のコマンドを実行されかねない脆弱性が見つかりました。機器を運用している情シスは、まず台数と版を洗い出し、管理ネットワーク以外から届かない状態かを確認してください。修正版の提供状況はベンダーの告知で確かめます。
急ぎ度: 早めに
CVSS v3は9.8で、認証なしにネットワークから悪用できる条件ですが、実際の悪用を示す情報は見当たらず、修正版の版番号も示されていないため、到達経路の制限を先に進めつつ早めに更新する段階です。
関係があるか
Avocent ACS8000を使っている組織が対象です。ルーターやスイッチ、サーバーのシリアルコンソールをこの機器に集約している環境では、機器が管理ネットワークの外から届く状態かどうかで、危険度が大きく変わります。
| 製品 | 影響を受ける版 | 直った版 |
|---|---|---|
| Vertiv Avocent ACS8000 | 2.32.4以前 | ベンダーの告知で確認してください |
確かめ方
- 1資産台帳や監視ツールで、ACS8000が何台どこにあるかを洗い出します。
- 2各機器の管理画面でファームウェアの版を見て、2.32.4以前かどうかを確かめます。
- 3ファイアウォールやルーターの設定を見て、インターネットや一般の業務ネットワークから機器の管理用ポートへ到達できないかを確認します。
何が起きたか
Avocent ACS8000のターミナル接続の仕組みに、ネットワークから認証なしでroot権限のコマンドを実行される脆弱性が見つかりました。2026年10月26日に公開され、CVSS v3は9.8です。
原因は、root権限で動くデーモンwsserverにあります。WebSocketでクライアントから受け取った項目をもとにシェルコマンドを組み立て、引用符の処理もエスケープも文字種の検証もせずに、system()とpopen()へ渡しています。弱点の分類はCWE-78です。
さらに、公開鍵を使うセッションの経路では、アプライアンス側のセッション確認が行われません。ログイン済みかどうかを見ないまま処理に入れるため、認証の壁が働かないことになります。
攻撃の流れ
-
1
機器へ到達
ACS8000のwsserverにネットワーク経由で接続できる位置にいる。
-
2
認証を通過
公開鍵セッションの経路ではセッション確認がないため、ログインせずに処理へ進める。
-
3
入力を送信
WebSocketの項目に、コマンドとして解釈される内容を含める。
-
4
コマンド実行
検証のないままシェルに渡され、root権限で実行される。
どう悪用されるか
条件は緩く、認証は不要です。ネットワーク経由で機器に到達できれば成立し、利用者に何かを操作させる必要もありません。CVSSのベクタ上も、攻撃の複雑さは低と評価されています。
成功すると、root権限で任意のコマンドを実行されます。機密性・完全性・可用性のいずれも影響が大きいと評価されており、機器の設定の読み出しや書き換え、機器の停止まで想定しておく必要があります。
今すぐやること
-
1
台数と版を洗い出す
ACS8000の設置場所と台数を把握し、ファームウェアが2.32.4以前の機器を特定します。拠点に置いたまま忘れられている機器がないかも見ます。
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2
修正版の有無を確認する
Vertivの告知と、runZeroのアドバイザリで、修正版の版番号と入手方法を確認します。
-
3
修正版に更新する
修正版が出ていれば、設定をバックアップしたうえで更新します。更新中は機器を経由した運用操作ができなくなるため、作業時間を確保して進めます。
-
4
到達できる範囲を絞る
管理用のネットワークと、保守を行う端末からだけ届くようにします。インターネットに公開されている機器があれば、最優先で遮断します。
-
5
不審な痕跡を確認する
機器のログや設定に、身に覚えのない変更や接続がないかを見ます。公開状態だった期間が長い機器は、とくに念入りに確認します。
すぐ更新できないとき
すぐに更新できない場合は、機器へのアクセスを絞って危険を下げます。インターネットから届かないようにし、管理用ネットワークの中でも、保守担当者の端末など必要な接続元だけをファイアウォールで許可してください。ただし、許可した接続元から攻撃できる状態は残るため、アクセス制限は修正版を適用するまでの措置と考えるのが安全です。
背景
Avocent ACS8000は、ルーターやスイッチ、サーバーのシリアルポートをまとめて収容し、ネットワーク越しに操作できるようにするコンソールサーバーです。通常のネットワーク経路が止まったときの保守の入口として置かれることが多く、そこを押さえられると、背後にある多数の機器に手を伸ばされるおそれがあります。
今回の脆弱性は、利用者から受け取った文字列を十分に検査しないままシェルに渡したことで起きるタイプです。この種の脆弱性は、検査が1か所抜けるだけで、root権限での実行という最も重い結果に直結します。しかも今回は、root権限で動くデーモンが認証の確認を経ない経路を持っていました。
よくある質問
Q.インターネットに公開していなければ、急がなくてよいのですか。
まだ分かっていないこと
- 修正版の版番号と提供状況は、与えられた範囲では示されていません。Vertivの告知とrunZeroのアドバイザリで確認してください。
- 実際の攻撃での悪用が確認されたかどうかは分かっていません。
- wsserverが初期設定で有効かどうか、どの設定で待ち受けるかは分かっていません。
この記事は、取得元の公開情報をもとに生成 AI で作成しています。誤りを含むことがあります。対応を決める前に、下の原文と参照先を確認してください。
影響パッケージ
| 種類 | パッケージ | 影響を受ける版 | 直った版 |
|---|---|---|---|
| Vertiv | Avocent ACS8000 |
2.32.4 以前 |
— |
原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。
The root-privileged wsserver terminal-bridge daemon builds a shell command from client-supplied WebSocket fields and passes it to system() and popen() without quoting, escaping, or character-set validation. The daemon's public-key session path performs no appliance-session check.
出典: CVE.org (CVE Program・cvelistV5) NVD GitHub Advisory
参照URL
- web runzero.com
- web runzero.com
- web nvd.nist.gov
- web runzero.com
- web github.com