本文へ移動
English version →
重大 9.8 急ぎ度: 早めに

HiRDBに認証回避の脆弱性、Version 10は修正版あり

日立のデータベースHiRDB Serverに、認証を偽装でかいくぐられる脆弱性が見つかりました。Version 9と10の広い範囲が対象で、修正版が確認できるのはVersion 10だけです。HiRDBを業務システムの基盤に使っている組織は、まず自社の版を洗い出してください。

CVE-2026-82117 公開 生成 AI で作成
画像は生成 AI で作成したイメージです

急ぎ度: 早めに

CVSS v3は9.8で、ネットワーク経由で認証なしに悪用できる条件ですが、実際の攻撃で悪用された確認は示されておらず、修正版もVersion 10にしかないため、版の洗い出しと到達経路の絞り込みを先に進める段階です。

関係があるか

HiRDB ServerのVersion 9またはVersion 10を、基幹系や業務系のデータ基盤として運用している組織が対象です。アプリケーションの利用者ではなく、データベースサーバーを管理している側が確認する必要があります。

製品影響を受ける版直った版
HiRDB Server Version 10 10-00以上、10-12-01未満 10-12-01
HiRDB Server Version 9 09-00以上、09-66-22以下 修正版の情報なし
HiRDB Server with Additional Function Version 9 09-00以上、09-66/V以下 修正版の情報なし
HiRDB Server Version 9(32) 09-02以上、09-66-22以下 修正版の情報なし
HiRDB Server with Additional Function Version 9(32) 09-00以上、09-66-/V以下 修正版の情報なし

確かめ方

  1. 1資産台帳や構成管理表で、HiRDBを動かしているサーバーを洗い出し、製品名と版を一覧にします。
  2. 2各サーバーで導入されているHiRDBの版を、運用手順書に従って確認します。Version 9は09-66-22以下、Version 10は10-12-01より前なら対象です。
  3. 3Version 9(32)やAdditional Functionの有無も、製品名の表記で見分けます。対象の製品名は上の表と同じ表記です。
  4. 4自社で直接運用していなくても、パッケージ製品や受託開発のシステムが内部でHiRDBを使っている場合があります。ベンダーや保守担当に問い合わせます。

何が起きたか

HiRDB Serverに、認証を偽装でかいくぐれる脆弱性が見つかりました。悪用されると、本来はログインが必要なデータベースに、正規の利用者になりすまして入り込まれるおそれがあります。

弱点の種類はCWE-290、つまり別の主体になりすますことで認証を回避できる欠陥です。日立は自社の脆弱性情報(hitachi-sec-2026-149)で告知しており、公開日は2026年10月27日です。

対象はVersion 10の10-00以上10-12-01未満と、Version 9の09-00から09-66-22まで、およびその関連製品(Additional Function、32ビット相当の9(32)の各版)です。修正版が確認できるのはVersion 10の10-12-01のみです。

筆者は、Version 9を使い続けている現場ほど対応の負担が重いと見ています。修正版の有無がすぐには分からないためです。

攻撃の流れ

  1. 1

    到達経路を探す

    攻撃者が、HiRDBサーバーにネットワーク経由で接続できる経路を見つけます。

  2. 2

    正規になりすます

    認証の確認をすり抜けるため、正規の接続元や利用者を装います。

  3. 3

    認証を回避

    ログインの資格情報なしで、データベースへの接続が通ってしまいます。

  4. 4

    データに触れる

    格納されたデータの閲覧や書き換え、サービスの停止に至るおそれがあります。

公開されている情報をもとにした流れの例です。

どう悪用されるか

ベンダーの評価では、悪用に事前の認証は要らず、利用者の操作も要りません。攻撃者がHiRDBサーバーにネットワーク越しにつながれれば成立し、攻撃の難しさは低いとされています。

データベースの機密性、完全性、可用性のいずれにも大きな影響が出ると評価されています。具体的には、データを読み出される、書き換えられる、サービスを止められる、といった被害です。アプリケーションを経由せず、データベースそのものに直接触れられる点が深刻です。

今すぐやること

  1. 1

    対象の版を洗い出す

    HiRDBを使うサーバーを一覧にし、製品名と版を確認します。パッケージ製品に組み込まれている場合は、ベンダーにも問い合わせます。

  2. 2

    日立の告知を確認する

    hitachi-sec-2026-149の内容を読み、自社の版と修正版の最新状況を確認します。Version 9については、更新の手段や今後の対応も告知で確かめます。

  3. 3

    Version 10を修正版に更新する

    10-12-01より前のVersion 10は、10-12-01以降に更新します。本番へ入れる前に、検証環境で接続と業務処理を確認します。

  4. 4

    Version 9は保守窓口に相談する

    修正版が確認できないVersion 9は、日立または保守を担当するベンダーに、対応方針と移行の選択肢を問い合わせます。回答が出るまでは、下の回避策でリスクを下げます。

  5. 5

    接続ログを見直す

    身に覚えのない接続元や、通常と違う時間帯のアクセスがないかを、データベースとネットワーク機器のログで確認します。

すぐ更新できないとき

修正版をすぐに当てられないときは、HiRDBサーバーに接続できる範囲を狭めます。アプリケーションサーバーなど、必要な接続元のIPアドレスだけを許可し、インターネットや一般の社内端末から直接つながらないようにします。ファイアウォールやネットワーク機器での制限が現実的です。

これは、ベンダーの告知に回避策が示されているかどうかとは別の、一般的な被害低減策です。修正版や回避策の案内が出ていれば、そちらを優先します。

背景

HiRDBは日立のリレーショナルデータベースです。基幹系や業務系のシステムで、業務データを預かる土台として動いていることが多く、アプリケーションの画面の裏側で、顧客情報や取引データを保持しています。

データベースの認証は、アプリケーションの層よりも奥にある最後の関門です。ここを偽装で通られると、アプリの権限管理や入力チェックを経由せず、データそのものに直接手が届きます。今回の脆弱性が危険度の高い評価を受けているのは、この位置づけによります。

よくある質問

Q.HiRDBを社内ネットワークだけで使っています。急がなくてよいでしょうか。
A.インターネットに直接出ていなければ、外部から直接狙われる可能性は下がります。ただ、社内の端末が1台でも侵害されると、そこからHiRDBに到達できる場合があります。接続元の制限が適切かどうかを、先に確認しておくと安心です。
Q.アプリケーションの利用者として使っているだけでも対応が必要ですか。
A.脆弱性があるのはデータベースサーバー側です。利用者が操作するのではなく、サーバーを管理している担当者が対応します。自社のシステムの裏でHiRDBが動いているかは、システム担当やベンダーに確認してください。

まだ分かっていないこと

  • Version 9系の修正版の有無と提供時期は、確認できる情報がありません。日立の告知(hitachi-sec-2026-149)で最新の案内を確認してください。
  • 認証が回避される具体的な仕組みや、悪用に必要な接続の形は明らかになっていません。実際の攻撃で悪用されているかどうかも分かっていません。

この記事は、取得元の公開情報をもとに生成 AI で作成しています。誤りを含むことがあります。対応を決める前に、下の原文と参照先を確認してください。

影響パッケージ

種類パッケージ影響を受ける版直った版
Hitachi HiRDB Server Version 10
10-00 以上 10-12-01 未満
10-12-01
Hitachi HiRDB Server Version 9
09-00 〜 09-66-22
—
Hitachi HiRDB Server with Additional Function Version 9
09-00 〜 09-66/V
—
Hitachi HiRDB Server Version 9(32)
09-02 〜 09-66-22
—
Hitachi HiRDB Server with Additional Function Version 9(32)
09-00 〜 09-66-/V
—
原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。

Authentication Bypass by Spoofing Vulnerability in HiRDB.

This issue affects HiRDB Server Version 10: from 10-00 before 10-12-01; HiRDB Server Version 9: from 09-00 through 09-66-22; HiRDB Server with Additional Function Version 9: from 09-00 through 09-66/V; HiRDB Server Version 9(32): from 09-02 through 09-66-22; HiRDB Server with Additional Function Version 9(32): from 09-00 through 09-66-/V.

出典: CVE.org (CVE Program・cvelistV5) NVD GitHub Advisory

参照URL

当サイトでは、アクセス解析と広告の効果測定のために Cookie を使います。株式会社Game のサイト共通の設定です。 詳しく