PowerProtect Data Domainに重大な脆弱性、修正版あり
Dell PowerProtect Data Domainに、認証なしでroot権限のコマンドを実行されるおそれのある脆弱性が見つかりました。Feature ReleaseとLTS2024・LTS2025・LTS2026の各系列が対象で、修正版が出ています。バックアップ基盤として運用している組織は、版を確認して更新の段取りに入ってください。
急ぎ度: 早めに
CVSS v3は9.8で、認証なしのリモートからroot権限の操作に至るため、修正版が出ている現在は早めの更新が妥当です(KEVへの掲載は確認できていません)。
関係があるか
Dell PowerProtect Data Domainをバックアップの保存先として使っている組織が対象です。管理用のネットワークから到達できる経路が広いほど、影響を受けやすくなります。
| 製品 | 影響を受ける版 | 直った版 |
|---|---|---|
| PowerProtect Data Domain(Feature Release) | 7.7.1.0から8.8まで | 8.9.0.0以降 |
| PowerProtect Data Domain(LTS2024) | 7.13.1.0から7.13.1.80まで | 7.13.1.90以降 |
| PowerProtect Data Domain(LTS2025) | 8.3.1.0から8.3.1.40まで | 8.3.1.50以降 |
| PowerProtect Data Domain(LTS2026) | 8.6.1.0から8.6.1.20まで | 8.6.1.30以降 |
確かめ方
- 1運用中のData Domainの版を確認し、上の表のどの系列に当たるかを見ます。
- 2CLIでは
system show versionで版を表示できます。 - 3複数台ある場合は、本番機だけでなくレプリケーション先や検証用の機器も洗い出します。
- 4管理用のIPアドレスに、どのネットワークから到達できるかも併せて確認します。
何が起きたか
Dell PowerProtect Data Domainに、認証の処理に不備がある脆弱性が見つかりました。悪用されると、装置上で任意のコマンドがroot権限で実行され、装置を完全に掌握されるおそれがあります。
Dellは重大度をcriticalと位置づけ、できるだけ早い更新を勧めています。分類はCWE-287(不適切な認証)です。
Dellは、同じアドバイザリ(DSA-2026-416)で複数の脆弱性をまとめて公表しています。このCVEのほかにも修正対象があるため、更新の価値は一件にとどまりません。
攻撃の流れ
-
1
装置へ到達
攻撃者がネットワーク経由でData Domainに接続できる状態にあります。
-
2
認証の不備
認証の処理に不備があり、正規の認証を経ずに処理が進みます。
-
3
root権限で実行
任意のコマンドがroot権限で実行されます。
-
4
装置を掌握
機密性・完全性・可用性のすべてに高い影響が出ます。
どう悪用されるか
悪用に必要なのは、装置へのネットワーク到達性だけです。認証は要らず、利用者の操作も必要ありません。攻撃の難易度は低いと評価されています。
悪用されると、装置上でroot権限のコマンドを実行され、システム全体を掌握されるおそれがあります。保存されているバックアップの閲覧、改ざん、削除、装置の停止といった影響が想定されます。
今すぐやること
-
1
稼働中の版を洗い出す
全台の版を確認し、対象の系列と版に当たる機器を一覧にします。
system show version -
2
Dellのアドバイザリを確認する
DSA-2026-416の内容と、自社の系列に対応する修正版を確かめます。更新手順や前提条件もここで読みます。
-
3
修正版に更新する
到達範囲の広い機器から優先して、修正版へ更新します。更新前に、保守契約とメンテナンス時間の調整を済ませておきます。
-
4
管理用ネットワークの到達範囲を見直す
インターネットや業務用の広いセグメントから、Data Domainの管理用のアドレスに届いていないかを確認します。
-
5
更新後に版とログを確認する
修正版になったことを確認します。あわせて、更新前の期間に身に覚えのない管理操作やログインがないかも見ておきます。
system show version
すぐ更新できないとき
すぐに更新できない場合は、一時的な措置として、Data Domainの管理用インターフェースへ到達できる送信元を、管理端末や運用ネットワークだけに絞ってください。インターネットからの到達は遮断します。これは根本的な対策ではなく、修正版への更新までのつなぎです。Dellが個別の回避策を示しているかは、アドバイザリで確認してください。
背景
Data Domainは、重複排除によってバックアップを大量に保存するための専用装置です。ほかのサーバーや業務システムのバックアップが集まるため、掌握されると、バックアップの閲覧や削除、改ざんにつながるおそれがあります。
バックアップは、障害やランサムウェアの被害から復旧するときの最後の手段です。この装置が攻撃者の手に落ちると、復旧の前提そのものが崩れかねません。一般に、バックアップ基盤の管理用の口は社内の限られた経路にだけ開ける運用が多く、今回のように認証が働かない脆弱性は、その前提を弱めます。
よくある質問
Q.バックアップを取っていれば、装置が掌握されても被害は防げますか。
Q.7.13.1.80より新しく、7.13.1.90より前の版はどう扱えばよいですか。
まだ分かっていないこと
- 実際の攻撃で悪用された事例は公表されていません。
- 認証の不備がどのインターフェースやサービスにあるのか、具体的な箇所は明らかにされていません。
- 更新できない場合のDell公式の回避策があるかは分かっていません。DellのDSA-2026-416で確認してください。
この記事は、取得元の公開情報をもとに生成 AI で作成しています。誤りを含むことがあります。対応を決める前に、下の原文と参照先を確認してください。
影響パッケージ
| 種類 | パッケージ | 影響を受ける版 | 直った版 |
|---|---|---|---|
| Dell | PowerProtect Data Domain |
8.9.0.0 or later 未満 7.13.1.90 or later 未満 8.3.1.50 or later 未満 8.6.1.30 or later 未満 |
8.9.0.0 or later 7.13.1.90 or later 8.3.1.50 or later 8.6.1.30 or later |
原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。
Dell PowerProtect Data Domain, Feature Release versions 7.7.1.0 through 8.8, LTS2024 release versions 7.13.1.0 through 7.13.1.80, LTS2025 release versions 8.3.1.0 through 8.3.1.40, LTS2026 release versions 8.6.1.0 through 8.6.1.20, contain an Improper Authentication vulnerability. An unauthenticated attacker with remote access could potentially exploit this vulnerability, leading to arbitrary command execution with root privileges. This is a critical severity vulnerability as it allows an attacker to take complete control of the system. Dell recommends customers to upgrade at the earliest opportunity.
出典: CVE.org (CVE Program・cvelistV5) NVD GitHub Advisory
参照URL
- web security_alert@emc.com
- web nvd.nist.gov
- web github.com