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重大 10.0 急ぎ度: 至急

D-Link DIR-505に脆弱性、攻撃コードが公開済み

D-LinkのルーターDIR-505の1.10B02に、ネットワーク越しに認証なしで突かれうる最高評価の脆弱性が公表されました。該当機器を洗い出し、ベンダーの告知で修正版の有無を確認してください。

CVE-2026-120189 公開 更新 執筆・監修: 佐々木 航 人が監修しながらAIを活用して執筆
画像は生成 AI で作成したイメージです

急ぎ度: 至急

CVSS v3・v4とも10で、攻撃コードが公開されており、修正版の有無は告知で確認する必要があるためです。

関係があるか

DIR-505を拠点や店舗、在宅勤務で使っている組織が対象です。資産台帳に載っていない古いルーターが残っている環境は、とくに見落としやすくなります。

製品影響を受ける版修正版
D-Link DIR-505 ファームウェア1.10B02 ベンダーの告知で確認してください。サポートが続いているかどうかも、あわせて確認が必要です。

確かめ方

  1. 1機器の底面や側面のラベルで型番がDIR-505かどうかを見る。
  2. 2管理画面のファームウェア情報で、版が1.10B02かどうかを確認する。1.10B02以外の版の扱いは、ベンダーの告知で確認する。
  3. 3資産台帳に載っていない機器がないか、拠点や在宅勤務者への聞き取りも含めて洗い出す。
  4. 4ルーターの設定で、外部からの通信を内側に通す設定(ポート転送など)が入っていないかを見る。

何が起きたか

D-LinkのルーターDIR-505のファームウェア1.10B02に、機器を外部から乗っ取られかねない脆弱性が見つかりました。2026年11月1日に公表されたばかりで、評価はCVSS v3、v4ともに満点の10です。

問題があるのは、機器内の /usr/bin/tftpd にある save_upload_file と mp_upload_file です。TFTPでファイルを受け取るときのファイル名の処理で、入力の長さを十分に確認していません。その結果、スタック上のメモリが壊れる、スタックベースのバッファオーバーフロー(CWE-121)が起こります。

機密性・完全性・可用性への影響はいずれも高く、機器そのものにとどまらず、その先のネットワークにも影響が及びうる評価です。

すでに攻撃コードが公開されています。

ルーターは入れ替えまで時間がかかる機器です。公開されたコードが手元にある以上、該当機器があれば今週中に着手するのが妥当だと考えています。

攻撃の流れ

  1. 1

    機器に到達

    攻撃者がDIR-505のTFTP受信機能にネットワーク経由で通信できる状態になります。

  2. 2

    不正な名前を送信

    長さを確認しきれないファイル名の処理に、想定外の入力が渡されます。

  3. 3

    メモリを破壊

    スタック上のメモリが壊され、機器の動作を乗っ取られる状態になります。

  4. 4

    機器を掌握

    機器の停止や設定の書き換え、通信の取得、内部ネットワークへの足がかりに使われるおそれがあります。

公開されている情報をもとにした流れの例です。

どう悪用されるか

認証は要らず、利用者の操作も必要ありません。ネットワーク経由で機器のTFTP受信機能に届く位置にいれば、攻撃条件を満たします。攻撃の複雑さは低いと評価されています。

コードを実行されて機器の制御を奪われれば、ルーターの停止や設定の書き換え、通信内容の取得が起こりえます。ルーターは内側のネットワークとの境にあるため、内部の端末を狙う足がかりにされることも想定しておく必要があります。

今すぐやること

  1. 1

    DIR-505を洗い出す

    拠点・店舗・在宅勤務者の機器を含めて、型番と版を確認します。台帳にない機器は、ラベルと管理画面から直接確かめてください。

  2. 2

    ベンダーの告知を確認する

    D-Linkの公式サイトで、DIR-505の修正版の有無、影響する版、サポートの状況を確認します。

  3. 3

    修正版があれば更新し、なければ入れ替える

    修正版が出ていれば適用します。提供されていない場合は、サポート中の機種への入れ替えを計画します。

  4. 4

    外部からの到達経路を断つ

    インターネット側からの通信を内側へ通す設定が入っていないかを確認し、不要なものは削除します。入れ替えまでのつなぎの対策は、別に挙げた回避策に従ってください。

  5. 5

    侵害の跡を調べる

    すでにインターネットから到達できる状態で使っていた機器は、設定が変わっていないか、見覚えのない再起動や通信がないかを確認します。DNSの設定や管理者パスワードが変わっていないかも見てください。

修正版がないあいだのつなぎ

修正版を当てられない間は、機器へ外部から届く経路を減らします。上流のファイアウォールやルーターの設定で、TFTPの通信(通常はUDP 69)を機器へ通さないようにしてください。管理画面でTFTPに関する機能を止められる場合は、止めておきます。信頼できない端末が同じネットワークにある場合は、その端末から機器への通信も制限します。いずれもつなぎの対策なので、入れ替えの計画は並行して進めてください。

背景

DIR-505はD-Linkの家庭・小規模拠点向けルーターです。インターネットと内側のネットワークの境に置かれ、通信が必ず通るうえ、設定情報や接続先の情報も集まります。ここを乗っ取られると、内側の端末をひとつずつ攻めなくても、通信全体に手が届いてしまいます。

今回のスタックベースのバッファオーバーフローは、入力の長さを確認しないという古典的な不備です。メモリ保護の仕組みが限られた組み込み機器では、機器の乗っ取りに直結しやすい種類にあたります。ルーターは更新が後回しになりやすく、管理者が機器の存在自体を忘れていることもあります。そのため、公開されたコードが長く使われる余地が残ります。

よくある質問

Q.管理画面を外部に公開していなければ影響はありませんか。
A.安全とは言い切れません。問題があるのは管理画面ではなくTFTPの受信機能で、外部公開設定とは別の話です。同じネットワーク内の端末や、外部から通信を通す設定が入っている場合は届きます。上流で通信を遮断するか、機器を入れ替えるまで、到達経路を減らしてください。
Q.在宅勤務者が自宅で使っているDIR-505も対象ですか。
A.対象です。社用端末をそのルーターにつなぐ場合、機器が乗っ取られると通信を覗かれるおそれがあります。利用者に型番と版を確認してもらい、該当すれば入れ替えか、更新の可否をベンダーの告知で確認するよう案内してください。

この記事は、取得元の公開情報をもとに、人が監修しながらAIを活用して執筆しています。執筆と監修は佐々木 航が担い、公開したあとも人が内容を確認しています。誤りに気づいたときは直し、記事の末尾に訂正の行を残します。対応を決める前に、下の原文と参照先も確認してください。

原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。

A vulnerability was identified in D-Link DIR-505 1.10B02. Affected is the function save_upload_file/mp_upload_file of the file /usr/bin/tftpd of the component TFTP Upload Filename Handler. The manipulation leads to stack-based buffer overflow. The attack is possible to be carried out remotely. The exploit is publicly available and might be used.

出典: CVE.org (CVE Program・cvelistV5) NVD

参照URL

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