Tenda AC19に深刻な脆弱性、攻撃コードが公開済み
Tenda AC19のファームウェア16.03.10.07に、認証なしで遠隔から悪用されうるバッファーオーバーフローの脆弱性があり、攻撃コードも公開されています。該当機器がある拠点は、管理画面の公開状況を確認し、ベンダーの告知で修正版の有無を調べてください。
急ぎ度: 至急
CVSS v3・v4ともに10で、認証不要のネットワーク経由で悪用でき、攻撃コードが公開済みである一方、修正版は確認できていないためです。
関係があるか
Tenda AC19を拠点・店舗・小規模オフィスのルーターとして使っている組織が対象です。管理画面がインターネット側から届く設定の機器は、とくに優先して確認してください。
| 製品 | 影響を受ける版 | 修正版 |
|---|---|---|
| Tenda AC19 | ファームウェア16.03.10.07 | 修正版は確認できていません。ベンダーの告知で確かめてください |
確かめ方
- 1機器の型番ラベルや資産台帳で、Tenda AC19が社内や拠点に残っていないかを洗い出す。
- 2AC19の管理画面にログインし、システム情報などの画面でファームウェアの版が16.03.10.07かどうかを確認する。
- 3ルーターの設定で、インターネット側から管理画面へ接続できる状態(リモート管理)になっていないかを見る。
- 4社外から管理画面のポートへ届くかどうかを、ファイアウォールの設定や外部からの接続テストで確かめる。
何が起きたか
Tenda AC19のペアレンタルコントロール(接続機器ごとの利用制限)の設定を受け付ける処理に、バッファーオーバーフローの脆弱性が見つかりました。悪用されると、ルーターの制御を奪われたり、機器を停止させられたりするおそれがあり、機密性・完全性・可用性への影響はいずれも高いと評価されています。
問題があるのは、ファームウェア16.03.10.07の /goform/saveParentControlInfoを処理する関数saveParentControlInfoです。引数deviceIdの扱いが不適切で、ヒープ領域であふれが起きます。CWEはCWE-122(ヒープベースのバッファーオーバーフロー)とCWE-119が付いています。
公表は2026年11月7日です。攻撃コードがすでに公開されていると記録されています。
攻撃の流れ
-
1
到達できる機器を探す
管理画面がネットワーク越しに届くAC19を、攻撃者が見つけます。
-
2
細工した要求を送信
ペアレンタルコントロールの設定用の窓口に、不正な値を含む要求を送ります。
-
3
メモリが破壊される
deviceIdの処理でヒープ領域があふれ、機器のプログラムの動作が乱れます。
-
4
機器の制御が奪われる
ルーターの停止や、設定・通信への不正な介入につながるおそれがあります。
どう悪用されるか
CVSSのベクターでは、ネットワーク経由で、権限も利用者の操作も要らず、複雑な条件もなく悪用できると評価されています。つまり、管理画面に接続できる位置にいる攻撃者なら、ログインなしで試せる構図です。
管理画面がインターネット側に開いている機器は、外部から直接狙われる可能性があります。そうでない機器でも、社内ネットワークに入り込まれたあとの足がかりとして使われるおそれがあります。
悪用に成功した場合は、ルーターの動作停止のほか、機器の制御の奪取、通信の盗み見や書き換えといった被害が想定されます。実際の攻撃での悪用が確認されたという情報は、現時点では見当たりません。ただ、攻撃コードが公開されているため、状況は短期間で変わりえます。
今すぐやること
-
1
AC19の所在と版を洗い出す
拠点や店舗に置かれたAC19を、現地担当者への確認も含めて一覧にします。管理画面でファームウェアが16.03.10.07かどうかを見て、該当機器を絞り込みます。
-
2
管理画面をインターネットに出さない
リモート管理を無効にし、管理画面へ届く範囲を社内の管理用の端末に限ります。外部から届く状態が見つかった機器を最優先で閉じます。
-
3
ベンダーの告知で修正版を確認する
Tendaの公式サイトの製品ページとサポート情報で、AC19の修正版ファームウェアが出ているかを確認します。出ていれば、検証したうえで速やかに更新します。
-
4
不審な動きがないか調べる
ルーターの再起動の頻発、設定の覚えのない変更、DNSやポート開放の変更がないかを確認します。見つかった機器は初期化と設定のやり直しを検討します。
-
5
修正版が出ない場合は入れ替えを決める
修正版が提供されない、または時期が示されない場合は、保守されている別の機器への置き換え計画を立てます。業務に使う拠点は、先に入れ替えます。
修正版がないあいだのつなぎ
修正版を当てられないあいだは、AC19の管理画面へ届く範囲を狭めることがつなぎになります。リモート管理を無効にし、WAN側から管理用のポートへ接続できないようにしてください。社内側でも、管理画面に接続できる端末を限り、来客用や共有のネットワークからは届かないようにします。これは到達できる相手を減らす手当てで、脆弱性そのものをなくすものではありません。
背景
Tenda AC19は、家庭や小規模オフィスで使われる無線LANルーターです。インターネットと社内ネットワークの境目に置かれるため、制御を奪われると、通信の盗み見や書き換え、内部への足がかりづくりに使われるおそれがあります。専任の管理者がいない拠点や店舗に置かれ、ファームウェア更新が後回しになりやすい機器でもあります。
今回の問題は、ペアレンタルコントロールの設定を受け付ける /goform/ 以下の処理にあります。Tendaのルーターでは、管理画面の設定を受ける /goform/ 以下の処理でバッファーオーバーフローが報告された例が、これまでにも複数あります。この種の機器は、入力値の長さの検査が不十分だと、メモリ破壊に直結しやすい点が共通しています。
よくある質問
Q.ペアレンタルコントロール機能を使っていなければ影響しませんか。
Q.ファームウェアが16.03.10.07ではない場合は、問題ありませんか。
この記事は、取得元の公開情報をもとに、人が監修しながらAIを活用して執筆しています。執筆と監修は佐々木 航が担い、公開したあとも人が内容を確認しています。誤りに気づいたときは直し、記事の末尾に訂正の行を残します。対応を決める前に、下の原文と参照先も確認してください。
原文の説明 取得元が公開している説明をそのまま載せています (多くは英語)。
A vulnerability was determined in Tenda AC19 16.03.10.07. Affected by this issue is the function saveParentControlInfo of the file /goform/saveParentControlInfo. This manipulation of the argument deviceId causes heap-based buffer overflow. The attack is possible to be carried out remotely. The exploit has been publicly disclosed and may be utilized.
出典: CVE.org (CVE Program・cvelistV5) NVD GitHub Advisory
参照URL
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web cna@vuldb.com
- web nvd.nist.gov
- web tenda.com.cn
- web github.com